高砂電気工業株式会社 のインターンシップ体験記一覧

2022年参加 / 物質工学科 / 女性

高砂電気工業株式会社 のインターンシップ体験記一覧

2026年3月投稿

5.0
後輩へのおすすめ5.0
リアルな業務体験5.0
仕事の面白さ5.0
社風・人の魅力4.0
金銭補助の手厚さ5.0
条件の透明性5.0
活躍イメージ5.0
入社意欲の高まり4.0

参加を決めた最大の理由

会社の業界に興味があったから ・ 旅費交通費・日当・報酬が魅力的だったから

インターンシップで体験した内容

医療診断装置に使われる「マイクロ流路チップ」内の液体の挙動を解析する業務に携わりました。単に試験管を振る実験ではなく、微細なプラスチック板に掘られた溝を、薬品がどう流れるかを顕微鏡で観察し、気泡の発生原因や残留液の量をデータ化する作業です。化学的な知識をもとに「液体の粘性や表面張力が、バルブの開閉精度にどう影響するか」を考察し、設計担当のエンジニアにフィードバックする一連のプロセスを体験しました。宇宙環境(人工衛星)で使われる弁の気密性テストなど、極限状態を想定した試験にも立ち会わせてもらいました。

職場の雰囲気や人の雰囲気

「尖った技術を愛するオタク(褒め言葉)」たちの研究室、という言葉がしっくりくる空間でした。中小企業ゆえの顔の見える距離感で、社長室のドアも開放されており、若手社員が直接技術提案をしている姿に驚きました。高専生の「実験に慣れている、現象を正確に捉える」という資質を非常に高く評価してくれ、単なる「お手伝い」ではなく「一人の分析官」として扱ってもらえました。休憩時間はコーヒーを飲みながら、最新の宇宙開発ニュースについて熱く議論するなど、知的な刺激に満ちた毎日でした。

参加しての気づきや学び

「物質の性質を理解していることが、最高のデバイス設計に繋がる」という視座を得られたことです。これまでは「化学=薬を作る、素材を混ぜる」というイメージでしたが、このインターンを通じて「化学の知識を使って、液体の流れを操る機械を作る」という新しいキャリアの選択肢に気づけました。また、どんなに優れた理論も、たった一つの気泡や摩擦で崩れてしまう現場の厳しさに触れ、学問の社会実装には「執念に近い緻密さ」が必要であることを学びました。

就職先としての志望度の変化

「化学を武器に、機械の世界で勝負する」という生き方に魅了され、志願度は最高潮に達しました。巨大なプラントの一部になるよりも、手のひらサイズの小さな部品の中に、自分の知恵と実験結果を凝縮して詰め込める仕事に、これまでにない手応えを感じました。また、社員の方が「うちの製品は火星探査機にも載っているんだ」と誇らしげに語る姿を見て、規模の大小ではなく、技術の深さで会社を選ぶ価値を確信しました。

後輩へのアドバイス

物理化学、特に「界面化学」や「流体力学」の基礎をさらっておくと、実験データの解釈がスムーズになります。また、実験ノートの書き方を徹底しておくことも重要です。実務では、失敗したデータこそが宝になるからです。化学系だからといって「自分は機械や電気はわからない」と線を引かず、越境して学ぼうとする姿勢があれば、社員さんは惜しみなく技術を伝授してくれます。白衣だけでなく、柔軟な思考力を持って参加してください。

どんな後輩におすすめ

「化学や生物の知識を、目に見える『動き』に変えてみたい人」や「誰もやっていないニッチな領域で、世界一の専門家になりたい人」には最高の場所です。逆に、「決められた手順書通りの実験だけをしたい人」には、答えのない課題に挑むこの環境は少し苦しいかもしれません。自分の手で未知の現象を解明し、それを世界最先端の製品へと昇華させたい、そんな野心的な高専生にこそ、門を叩いてほしい企業です。
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