高専専攻科とは?大学との違いを解説【大卒資格は取れる?】
「大学編入の勉強をする余裕はないけど、大卒資格は欲しい…」
「今の研究室が楽しいから、このまま研究を続けたい…」
「でも専攻科って知名度が低そうだし、就職で不利にならないか心配…」
そんな悩みを持つ4年生・5年生へ。大学編入とは異なる「第3の選択肢」である専攻科について、そのメリットと落とし穴を徹底解説します。
1. 専攻科を取り巻く「誤解」と「現実」
そもそも専攻科とは?
高専の本科(5年課程)の上に設置された、さらに2年間の教育課程です。合計7年間学ぶことで、大学学部卒と同じ「学士」の学位を取得することを目的としています。
なぜ多くの学生が悩むのか
専攻科は「内部進学」のような感覚で進めるため、精神的・経済的な負担が少ないのが魅力です。しかし、以下のような不安要素がつきまといます。
専攻科の懸念点(問題点)
- 世間一般の知名度が低く、「短大卒?」と勘違いされることがある
- 大学のような「新しい環境・人脈」が得られにくい
- 「学士」を取るためには、自分で機構に申請論文を書く必要がある(自動でもらえない)
2. 【解決策】大学編入 vs 専攻科 徹底比較
どちらを選ぶべきか迷っている人のために、主要な要素で比較しました。
| 項目 | 大学編入(3年次) | 専攻科進学 |
|---|---|---|
| 入試難易度 | 高い(倍率2〜5倍) TOEICや専門試験対策が必須 | 比較的易しい(内部推薦あり) 面接や口頭試問が中心 |
| 学費(2年間) | 約110万円〜(国立大) +引越し・生活費 | 約50万円(高専授業料) 実家から通える場合が多い |
| 学位取得 | 卒業すれば自動的に授与 | 「特例適用専攻科」以外は 学位授与機構への申請が必要 |
| 就職活動 | 「大学生」として活動 | 「大学院生に近い扱い」で活動 推薦枠は高専本科と共通の場合も |
| 大学院への道 | ○(内部進学が多い) | ◎(旧帝大院への進学率が高い) |
「お金をかけずに大学院(修士)を目指したい」という人にとって、専攻科はコスパ最強のルートになります。
3. 専攻科を選ぶべき人・メリット
① 研究に没頭したい人
大学編入をすると、単位認定や新しい環境への適応で最初の半年は研究どころではありません。専攻科なら、5年生からの研究をそのまま継続・発展させられるため、研究成果(学会発表や論文)を出しやすいです。
② 大学院進学が最終目標の人
「高専専攻科 → 旧帝大(東大・京大・東工大など)の大学院」というルートは、大学編入よりも競争率が低く、穴場とされています。研究実績を武器に院試に挑めるからです。
③ 地元志向・経済重視の人
学費が安く、慣れた環境で学習できるため、経済的なメリットは計り知れません。地元の優良企業への就職も引き続き強いです。
4. これだけは注意!学位取得の落とし穴
専攻科に行けば自動的に「大卒」になれるわけではありません。
- 「特例適用専攻科」か確認する:最近は修了と同時に学位が出る高専が増えましたが、そうでない場合は「学位授与機構」へレポート(学修成果)を提出し、試験を受ける必要があります。
- 環境のマンネリ化:7年間同じメンバー、同じ先生と過ごすため、人間関係や視野が固定化されがちです。積極的に学外の学会やインターンに出る姿勢が求められます。
「自分の成績で専攻科に行ける?」「大学編入とどっちが得?」
迷っているなら、実際の進学データをもとに先輩に相談してみませんか?

