高専専攻科のメリット・デメリット!大学編入や就職との違いを徹底比較
「大学編入に落ちたから専攻科に行く」はもったいない!
専攻科は単なる滑り止めではありません。「学費が国立大の半額以下」で「大卒資格(学士)」が手に入り、「大学院進学もしやすい」という、知る人ぞ知る最強のコスパ進路です。しかし、環境が変わらないことによるマンネリ化など、独特のデメリットも存在します。その実態を解説します。
1. そもそも「専攻科」とは?
高専本科(5年)を卒業後に、さらに2年間、同じ高専に残ってより専門的な研究を行う課程です。
| 項目 | 専攻科 | 大学編入 |
|---|---|---|
| 期間 | 2年間(20歳〜22歳) | 2年間(20歳〜22歳) |
| 学位 | 学士(工学) ※大卒と同じ資格 | 学士(工学) |
| 学費(2年間) | 約50〜60万円 | 約110〜120万円(国立) |
注意:専攻科を修了しただけでは「大卒」にはなりません。「大学改革支援・学位授与機構」にレポートを提出し、試験に合格することで初めて「学士(大卒)」の資格が得られます(合格率は高いですが、手間はかかります)。
2. 専攻科を選ぶ「3つの巨大メリット」
① コスパが異常に良い
国立大学に編入する場合と比べて、学費が半額以下で済みます。さらに、実家から通える場合は生活費も抑えられるため、親孝行な進路No.1です。
② 就職無双(本科よりも強い)
本科卒でも就職は強いですが、専攻科卒は「大卒扱い」での採用となり、初任給が上がります。さらに、高専特有の「学校推薦」も使えるため、有名大企業の研究職に楽に入れます。
③ 研究に没頭できる
大学編入組は、新しい環境への適応や単位認定に追われて1年目は研究どころではありません。専攻科なら、本科からの研究テーマをそのまま継続できるため、計3〜4年間の長期研究が可能になり、学会発表などの実績を作りやすいです。
3. 覚悟すべき「デメリットとリスク」
① 環境が変わらない(マンネリ)
これが最大の問題です。7年間同じ校舎、同じ先生、同じメンバー。人間関係が固定化され、新しい刺激や出会いが極端に少なくなります。「井の中の蛙」になりやすい環境です。
② 「学位授与申請」が面倒
大学なら卒業すれば自動的に学位がもらえますが、専攻科は自分で論文をまとめ、機構に申請し、試験を受ける必要があります。この手続きが非常に煩雑です。
③ 社会的知名度が低い
一般の人に「専攻科卒です」と言っても伝わりません。「高専卒(短大卒)」と誤解されることもあります(※就活の採用担当者は理解しているので大丈夫です)。
4. どんな人が専攻科に向いている?
- 経済的に大学編入が厳しい人:奨学金とバイトで自立しやすいです。
- 今の研究テーマを極めたい人:学会賞などを狙って実績を作りたいならベストです。
- 大学院(旧帝大など)に行きたい人:専攻科から東大・京大・東工大の大学院へ進学するルートは、実は「大学編入」よりも入りやすい(定員が多い)裏ルートとして知られています。

