「滑り止め」「本命」「チャレンジ校」…全部受けてもいいんです。
一般入試のように「前期・後期」の縛りがなく、各大学が独自の日程で試験を行う編入試験。理論上は、試験日さえズレていれば5校でも10校でも受験可能です。しかし、そこには「体力」と「お金」という現実的な壁が立ちはだかります。編入試験の「併願」のリアルな実態を解説します。
1. なぜ「受験し放題」なのか?
大学ごとに日程がバラバラだから
大学編入には、高校生の大学受験(共通テスト)のような全国一斉試験はありません。各国立大学が独自に試験日を設定しています。
- 6月:地方国立大、技科大(長岡・豊橋)
- 7月:筑波大、横浜国大、農工大など
- 8月:旧帝大(東大・京大・阪大など)、東京科学大
このように時期が分散しているため、「6月に滑り止めを確保し、8月に本命の旧帝大に特攻する」というステップアップ型の受験が可能なのです。
2. 実際に何校受けるのが普通?(併願パターン)
「受け放題」とは言え、試験対策の時間は有限です。高専生の平均的な併願数は「2〜4校」に落ち着きます。代表的な3つの受験パターンを紹介します。
| パターン | 受験校の組み合わせ例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 堅実型 (2校) |
①長岡技科大(滑り止め) ②地方国立大(本命) |
試験対策の負担を最小限に抑え、確実に国立大へ進学するプランです。 |
| 標準型 (3校) |
①豊橋技科大(滑り止め) ②筑波大学(実力相応) ③東北大学(本命) |
最も多い定番パターン。レベルを段階的に上げながら本番の場数を踏めます。 |
| 鉄人型 (5校以上) |
6月から9月まで毎月受験。 (技科大→農工大→阪大→東工大→京大) |
試験慣れはしますが、移動による体力消耗と対策の分散で疲弊し、共倒れするリスクが高いです。 |
3. 立ちはだかる「金」と「試験科目」の壁
受験貧乏になる
国立大学の編入受験料は1校あたり約30,000円です。これに遠方への交通費と宿泊費が加わります。
⚠️ 費用の目安(3校受ける場合)
・受験料:90,000円
・交通費(新幹線・飛行機など):約100,000円
・宿泊費(3泊分):約30,000円
合計:20万円以上が夏だけで消えていきます。親御さんへのプレゼンと資金相談は早めに済ませておきましょう。
試験科目の「魔改造」に注意
「日程が空いてるからここも受けよう」と安易に増やすのは危険です。大学によって試験科目が微妙に異なります。
A大学は「数学・英語・物理」だけど、B大学は「数学・英語・化学」といった場合、科目の負担が増えすぎて自滅します。併願校を増やす場合は、「試験科目が共通している大学」を選ぶのが鉄則です。
4. まとめ:無理のない併願計画を
💡 併願計画のポイント
① 平均受験数は2〜4校。無理に増やさず「滑り止め・実力相応・挑戦」のバランスを取る。
② 日程だけでなく「試験科目」が共通している大学を選ぶ。
③ 受験料・交通費・宿泊費で数十万円の出費になるため、親御さんと早めに相談する。
受け放題というメリットを最大限に活かしつつ、体力・資金・科目の負担を見極めて、あなたにとってベストな併願戦略を立ててください。
高専 大学編入のすべてを1ページで 高専 編入の完全攻略ガイドを読む 編入の仕組み・大学選び・難易度ランキング・TOEIC対策・推薦入試・試験対策・編入後の大学生活まで、高専編入の全体像を体系的にまとめています。 →高専バリューでは、全国の国立大学の「試験日程カレンダー」や「試験科目一覧」を公開しています。
LINEで日程・科目を確認する >大学検索・過去問データベースはこちら
