インターンシップで体験した内容
前半の3日間は自動運転システムの基礎アーキテクチャについての座学と、テストコースでの試乗体験を行いました。中盤の5日間は、シミュレータ環境を用いた障害物検知アルゴリズムのパラメータ最適化と、C++によるコードの実装・検証課題に取り組みました。最終盤の2日間で、自分の改善案がどれだけ認識精度を向上させたかをデータで示し、担当エンジニアの方々にフィードバックをいただくプレゼンを行いました。
職場の雰囲気や人の雰囲気
日本を代表する大企業ということもあり、最初は緊張していましたが、現場のエンジニアの方々は非常にフランクで、高専生の私に対しても一人の専門家として意見を求めてくれる場面がありました。部署内はホワイトボードを使って活発に議論する文化があり、若手からベテランまで役職に関係なく「より良いものを作る」という一点で繋がっている非常に風通しの良い雰囲気でした。
参加しての気づきや学び
高専の授業で学んだ応用数学や信号処理の理論が、自動運転という最先端の技術の中でどのように血肉となっているかを目の当たりにし、座学の重要性を再認識しました。また、膨大なコードをチームで管理するためのGitの運用ルールや、安全性を最優先する設計思想など、学校では学べないプロフェッショナルな開発プロセスを学べたことは大きな収穫でした。
就職先としての志望度の変化
参加前は「完成車メーカーはハードウェアが主役」というイメージを持っていましたが、実際にはソフトウェアが車の価値を決定づける時代であることを肌で感じ、志願度は最高潮に達しました。社員の方々から「高専生の論理的思考力と実装力は即戦力として期待している」と言っていただけたことで、進学か就職か迷っていた気持ちが、この会社への就職へと完全に固まりました。
後輩へのアドバイス
C++の基礎知識はもちろんですが、Linux環境での開発経験(特シェルスクリプトやビルドツール)があると、課題にスムーズに入れます。また、英語の技術ドキュメントを読む機会も多いため、抵抗をなくしておくと有利です。PCのスペックや開発環境は最高レベルのものが支給されるので、自前の準備は不要ですが、質問したい内容を事前にリストアップしておくことを強く勧めます。
どんな後輩におすすめ
プログラミングスキルを活かして、物理的な実体がある「車」という巨大なシステムを動かしたいという情熱がある人に最適です。一方で、自分の書いたコードが思い通りに動かない時に粘り強くデバッグを楽しめない人や、周囲のエンジニアと議論を重ねながら最適解を見つけるプロセスを面倒だと感じる人には、少し居心地が悪く感じられるかもしれません。